守破守破守破離

web系エンジニアの大学院生活

基本・応用情報受験後記

4/17に応用情報技術者試験、4/28に基本情報技術者試験を受験してきたので、振り返って色々書いていく。ついでに今後挑戦する人の助けになると良いとも思う。

2022年の1月にふと思い立って情報系の資格を取得することにした。調べたところITパスポート、基本情報技術者試験応用情報技術者試験のうちいずれかが良さそうということで、これまでのエンジニア人生の棚卸しも兼ねて全部受験することにした。

全体的なスケジュール

週単位で記録を残していたので記載する。 尚年号は全て2022年なので省略。

時期 試験 内容
01/11〜01/16 ITパスポート 参考書通読
01/17〜01/21 過去問道場(過去2年〜過去5年)
01/22 過去1年の過去問
01/23 受験
01/24〜02/06 基本情報技術者 参考書通読
02/07〜02/20 午前過去問道場(過去2年〜過去5年)
02/21〜03/10 応用情報技術者 教科書通読
03/11〜03/27 午前過去問(過去2年〜過去5年)
03/28〜04/14 午後過去問
04/15〜04/16 過去1年分の過去問
04/17 受験
04/18〜04/26 基本情報技術者 午後過去問
04/27 過去1年分の過去問
04/28 受験

ITパスポートの振り返り

エンジニアとしての業務経験が数年あれば容易に取得できる資格と言える。社会人になってすぐに取れば良かったと若干後悔した。周りにこの資格を取った人が居れば、諸々の業務において意思疎通が図りやすい。(特にSFAやらCRMやらSCMなどの略語系)

一般企業の組織や業務における最低限の知識を学べるので、エンジニアに限らずオススメ。

使った教科書はこちら

令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 情報処理技術者試験

基本情報技術者試験の振り返り

2022年2月より基本情報の勉強を開始した。4週間経過時点で応用情報の試験日まで一月半だったため、午後試験対策は後回しにして、応用情報の勉強を始めている。

応用情報技術者試験を終えたタイミングで午後試験の対策を開始。午後試験においては分野が複数あり選択がややこしいが、応用情報の勉強を終えていたため、対策はアルゴリズムとプログラミングに絞ることができた。(他の分野は応用情報と範囲がモロ被りしている)

アルゴリズムは特に対策しておらず、過去問を数回解いた程度。とはいえ知識というよりアルゴリズムの論理的思考力が問われるので、本番で死ぬほど頭使えば解ける。対策するとしたらソートアルゴリズムなど有名どころのアルゴリズムの具体的な流れを勉強・実装しておくと良いと思われる。しかし最も大事なのは疲労している脳を急速に回復させるメソッドだと思う。

プログラミングに関してはJavapythonを選択したかったが、いずれも業務レベルで書けないと厳しい。普段PHPで書いており他の言語も雰囲気は大体わかるのだが、過去問を解いているとJava特有のAPIで取りこぼしが発生することが多かった(python も同様)。よって大人しく表計算を選択。業務で利用している言語があればそれを選択するのが安パイ。

表計算は勉強時は関数をプリントアウトしたものを横に置いて解いた(試験中も閲覧できる)。エクセル関数と対比しながら見ておくと良い。関数は基本情報技術者試験でしか使うことがないため、一夜漬けで暗記してテストに臨んだ。試験中、このレベルのエクセルを仕事で渡されたらキレてしまうのでは(保守の観点で)、と思いながら解いていた。

午前試験は知識さえ覚えていれば容易だが、午後試験に関してはプログラミングに精通していなければ合格させないという圧を感じた。試験も勉強もとても脳を使うので、若いうちに取っておくのがおすすめ。

利用した参考書はこちら

令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)
令和04年【上期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

応用情報技術者試験の振り返り

午後試験においては午前問題の知識ベースの読解問題になるため、午後で間違った箇所は午前対策をさらに進めると良い。ただしセキュリティだけは教科書にボリュームが少なく、過去問を全て解いて雰囲気を掴んでおくと良い。同僚曰く、情報セキュリティマネジメント試験を受験済みだと比較的容易らしい。

午後試験の選択については色んな記事が出ているので適宜調べてみると良い。選択内容については一通り解いてみることをオススメする。自分は2のマーケティング、6以降のデータベース、システム開発、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査。特に後ろ3つはほとんど国語問題のため、対策が容易であった。

応用情報からは公式の教科書を利用した。理由は上記2つの試験にて、参考書に記載のない範囲が出題されたため。またiPadで過去問道場を解きながら語句を調べることが多いため紙の書籍にした。

プロジェクトマネジメントの観点やシステム設計の観点から見ると、同資格を勉強することで業務をスムーズに進めるための知識を得ることが出来ると感じる。イチからの叩き上げでエンジニアスキルを確立するのも間違いではないが、先人たちのノウハウを学ぶことは、業務遂行の大きな柱となる。

利用した書籍

令和04年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)
令和04年【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

各試験の出題範囲

応用情報は基本情報を、基本情報はITパスポートの出題範囲を包含している(体感では8割くらい)。なのでいきなり応用情報を受けるよりは段階的に勉強していく方が体系的に学べて良い。上位の資格になるにつれて範囲は狭まるが、より深い知識を求められるような感じ。

IPA関連のテストで使いまわせる(と思う)勉強法

まずは公式の教科書を通読する。理解できなくてもとりあえず進める。1章1日くらいで読み進めると良い。

通読できたら過去問道場を解き始める。IPAの試験は過去問から出題されることが多い。なので過去問をたくさん解いておけば得点源となる。

過去問の解き方は過去5年(直近2回を除く)を一通り解く。直近2回分は直前に解いて確認するのに使う。過去問道場では苦手な範囲がわかりやすいので、苦手な分野は教科書を読み直して体系的に復習する。まずは出題される全分野で正答率6割超えを目指す。出来たら午後対策に進むと良い。隙間時間などでシルバーの問題(直近1回だけ正答)を解き、ゴールド(直近2回が正答)とブロンズ(直近1,2回が誤答)をはっきりさせていく。ブロンズは重点的に潰していく。何回も連続で間違えてしまう問題は教科書を読み直すべきだが、試験直前など時間がない時は解法を丸暗記しておくと、出題時に精神安定を図れる。

午後の過去問は試験時間に則って毎日3.4題ずつ解いていくと、1週間で2回分解ける。間違ったところは復習し、教科書の節単位で読み直すと良い。これを繰り返していると午前試験も自然に7,8割を超えるようになる。

試験前日、前々日くらいに直近2回分の過去問を解いて自信をつける。

勉強時間

平日は仕事終わりに1,2時間程度の時間を確保するようにしていた。朝は別の勉強をしていたため、やろうと思えばもう少し確保できるかもしれない。

総勉強時間はおおよそになるが、Iパスは12日間でおよそ25時間、基本情報は39日で80時間、応用情報は48日で100時間程度だった。資格サイトで紹介されている時間よりは少なかった。業務経験が活かされていると思われる。

午前の計算問題や、午後の問題は慣れないうちは朝のフレッシュな頭でやると効率良く進めることが出来る。

合否

ITパスポートは合格していた。
基本情報は7割超えで合格。(同年6月追記)
応用情報は5点オーバーで合格。(同年6月追記)

総括

3ヶ月に渡る長い戦いだったがなんとかやり切ったという所感。それなりの目的やら覚悟みたいなものがないと継続できなかっただろう。良い具合に勉強する習慣が身についたので、今後は統計検定とTOEIC に臨む予定。統計検定に関しては早くも苦しみ始めている。

秋のIPAの資格はDBかPMを考えている。これは今後のキャリアにも影響してくるので慎重に見定めたい。

ともあれ無事終わってめでたしめでたし。次の資格も頑張ろう。